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February 22, 2009

一発屋の極み?


嘗て我が家のテレビのチャンネル権は父にあった。
だから『北の国から』も『熱中時代』も『池中玄太80キロ』も見ていなかった。
この本のドラマも、飛び飛びでしか見ていない。
見る環境に無かったので、それらテレビドラマの存在も知らず、たまたまテレビのチャンネルがあっただけなのだが。
小学生の頃は(今もそうだったりするのだけれど)、私はテレビドラマの話題で盛上ったりしない。他人が話しているのを聞き手に回ってしまうから、自分から情報を発信するってことはしない人だった。

話題に乏しいって言ったら乏しいな。

連続ドラマよりも単発ドラマや2時間サスペンス、映画なんてものを見ていた。
だから『家族ゲーム』もテレビドラマでなく松田優作が出演していた映画の方が印象深い。

「そういえば、原作読んでないな」と思い、図書館から借りた。
単行本の表紙は、テレビドラマのワンシーンが使われていた。テレビドラマの力が強かったんだな……なんて事を感じた。
でも私には、お母さんは白川由美よりも由紀さおりの方が記憶にある。お父さんも伊東四郎より映画監督の伊丹さんの方が。
なんか、また映画を見たくなってしまった。

小説は、すばる文学賞を受賞していたのね。でも作者の本間さんのお名前は私の記憶には無く、小説のタイトル『家族ゲーム』しか知らない。この『家族ゲーム』の後に出されていたであろう本についても知らない。ネットで調べると出されている事は出されているのだけど、『家族ゲーム』程のインパクトも無かったのでしょうね。

自分が書いたものが文学賞に入選し、そしてドラマ化、映画化されていく。
もうそれだけで書き手は充分幸せな筈。例え、それ一本のみしか無かったとしても。
小説は非常に読み易く、ラストは映像化されたモノたちとは異なっていた。
正直、救い様のない内容。
ただ、あの頃の世相・親子関係がきっちり描かれているのは感じ取れる。
一人の男として本業を持ちながらも、これだけの作品を書いているのは凄いの一言です。
きっと現在はリタイアされているお年頃でしょうから、文筆業に集中されているのではないでしょうか。
作者さんが現代をどんな切り口で描いてくださるのか楽しみだったりします。

自分が書いたものが一つでも良いから陽の目を見る事を願いながら……。
『家族ゲーム』本間洋平 ISBN-13: 978-4087507287

February 20, 2009

女性の生き方は普遍なのかな。


図書館で水玉模様の本に出逢った。
NHKの朝ドラ『芋たこなんきん』を見て興味を持ったものの、本を手にしたことは無かった。
表紙だけで選んでしまうなんて……。
どうやらハンカチの柄が表紙のデザインに使われているようだ。

もう一つのブログ「ロバ耳」にも書いたのだけど、主人公の名前が友人と同じです。どなたなのか興味を持たれたら、書名をクリックしてくださると本当に簡単な粗筋などがお読みになれます。
表紙で選んだので、よりによって三部作の二作目を最初に読むことになるとは。それはそれで構いはしないけれど。

友人は、人から名前の字を尋ねられると「乃木大将の『乃』」と言うのだと言っていたような記憶がある。それで私は覚えたのだから、覚え違いはしていない筈。
私のこれまでの狭い世界の中では、あの文字列は初めてなのでした。則や典が大部分。
この本と出逢い、名前の三文字でググってみた。意外と著名人にいらしたのには驚いた。私が知らな過ぎなのでした。

小説は、33歳の既婚女性が主人公。
結婚3年目で、子無しで、旦那様とラブラブ状態がまだまだ続いている。
庶民からセレブへ嫁いだ主人公は、結婚当初は大枚叩いて高級品を購入したりしていたけれど今は落ち着いていて、結婚前の楽な格好を好んでしていた。
そのままでいれば、そのまま時が過ぎていった筈なのに、突然均衡が破れる。些細な事の積み重ねがまるでダムが決壊するかの如く人間関係を破壊していく。
そして、これまでの自分が演じていただけに過ぎないことに気付く。

私の安っぽい陳腐な言葉で説明するとこんな感じ。
一度嫌いになると、それまで魅力に思えていた部分に嫌悪感を持つようになる。女って怖いなぁって思ったりもしました。
セレブって言っても成り上がりだし、「子ども要らない」と言っていたのに親に言われて突然「持とう」と言い出すし、男も何だかなぁ。
この話、かなり昔に書かれたものらしいです。文庫が発売になったのが1981年だから、連載されたのは30年以上前でしょうね。そんなにも昔に書かれたのに古い部分は全く無く、現在に通じる部分が多いです。作家さんの時代を見る眼の確かさに溜息が出てしまう。

今、ネットで遊んでいたら、3月の月末に朗読劇があるのを発見してしまいました。
三部作の一作目を朗読するみたい。行こうかどうしようか心揺れてます。年度末。そして6000円は痛いけれど。

この本を読み、三部作全部を読破しようと講談社のサイトを見てみると三作目だけが完売になっていました。図書館に予約を入れたところ、三作目は全て貸出されていました。「どうして?」と疑問に思っていたら、女性週刊誌で漫画として連載されていたみたいですね。うわ~。女性誌読んでる人に見られちゃうか。
でも、作品は面白いので読みますよ。
『私的生活』田辺聖子 ISBN-13: 978-4062141253

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